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リコピンとは?
リコピンはトマト、スイカ、パプリカ等に含まれる、自然界の色素「カロチノイド」の一種です。生活習慣病の予防やアンチエイジングの効果があるといわれる「抗酸化物質」をとても多く含んでいるため、健康志向の高まる近年注目をあつめています。
リコピンに期待できる「抗酸化作用」とは?
リコピンの「抗酸化作用」は、動脈硬化や老化の原因ともいわれる「活性酸素」を抑えるはたらきのことです。私達の身体は空気中から取り入れた酸素をエネルギーに変換していますが、その過程で活性酸素が発生します。活性酸素は通常は体内の細菌や有毒物質を溶かすはたらきをしますが、強い酸化力をもっているため、増えすぎると正常な細胞すらも傷付けてしまいます。果物や野菜を放置しておくと酸化して黒ずんでしまうように、人間の身体にもさまざまな悪影響を及ぼすのです。
紫外線、添加物、疲労、不眠、ストレス、喫煙等、現代社会のあらゆる所にあるリスクが活性酸素を増やす要因となっています。私達が日常生活の中で、これらすべてを避けるのは簡単なことではありません。摂取するだけで活性酸素の過剰な発生を抑えてくれるリコピンは、そんな我々現代人の強い味方なのです。
リコピンの具体的な効能は?
多くの病気や不調のもとといわれている活性酸素を抑制出来るリコピンには、大きく分けて二つの効能があります。
一つ目は動脈硬化・高血圧・糖尿病等のいわゆる「生活習慣病」の予防や、免疫力の向上、視覚機能の低下抑制といった健康面の効能。もう一つはシミ・シワの予防や、代謝促進によりダイエット効率がアップする美容面での効能です。
どちらも継続的にリコピンを摂取することで効果が期待できます。
リコピンは一日にどれぐらい摂取すれば良い?
リコピンの一日あたりの摂取量目安は15~20mgといわれています。もっとも含有量が多いトマトに換算すると、完熟のもの(青い部分にはリコピンが含まれていない為)2個分程度、ミニトマトなら15~17個程度の量です。私達の身体はリコピンをみずから作り出すことができないため、効能を期待する場合はこの量を毎日摂取しつづけることが理想といえるでしょう。
リコピンを摂りすぎると副作用がある?
リコピンの副作用として、科学的根拠があって報告されているものは現在ありません。ですが摂りすぎて便秘になったり、反対にお腹がゆるくなる人がまれにいるようです。
そもそもリコピンは一日の摂取量以上を体内に留めておくことができないため、過剰に摂取する意味自体があまりありません。適切な量を、個人の体質に合わせて摂取することが大切といえるでしょう。
リコピンを摂るのに、なぜトマトジュースが良い?
リコピンを最も多く含むトマトでも一日2個程度、含有量がトマトより少ないほかの野菜や果物ではさらに多くの量を摂取しなければなりません。季節による価格の変動や、調理の手間もあり、毎日続けるのは負担だと感じる人も少なくないでしょう。
しかしトマトジュースなら200cc…コップ一杯分程度で約20mgのリコピンを摂取することが出来ます。つまり、いつもの食事に一杯トマトジュースをプラスするだけで、一日の摂取量を満たすことができるのです。コンビニやドラッグストアなどで気軽に手に入ることもあり、毎日続けるには最適な方法の一つといえるでしょう。リコピンは油に溶ける性質があるので、油を含む食事とあわせたり、オリーブオイルをまぜて飲むことで、より体内への吸収がスムーズに行われます。